IRIDIUM33とCOSMOS2251の衝突によるデブリ 

2009年2月10日16:56UTC(推定)発生。 

シベリア上空,推定高度788km 

NEODEEMとNASA標準破砕モデルを用いて発生したデブリの個数推定と将来軌道予測を実施しています。
STAによる軌道シミュレーション ESAがオープンソース・ソフトとして配布している軌道シミュレータSTA (Space Trajectory Analysis)を用いて,軌道をシミュレートしました.

 衝突前の軌道(2009/02/17追加 眞庭
アニメーション再生 (Youtube),(ニコニコ動画)

衝突後の破片の飛散(2009/02/22追加 眞庭)
 アニメーション再生   (ニコニコ動画)

突までの地上軌跡 (  Orbitronによるシミュレーション)
(2009/02/13追加 鶴田) 解析に用いているTLE (2009/02/13追加)
 衝突前に公開されていたもの

COSMOS 2251
1 22675U 93036A 09041.75659016 -.00000010 00000-0 60222-5 0 7421
2 22675 074.0357 017.1729 0016015 095.9865 264.3113 14.31135598817592

IRIDIUM 33

1 24946U 97051C 09041.76123952 .00000148 00000-0 45664-4 0 4757
2 24946 086.3989 121.2960 0002253 089.6115 270.5342 14.34220263597475

TLEから推定された衝突推定時刻における両衛星の情報 (2009/02/13追加)

衛星 IRIDIUM 33 COSMOS 2251
時刻 2009年2月10日16:56:00UTC 2009年2月10日16:56:00UTC
経度 東経 97.8855 度 東経 97.8924 度
緯度 北緯 72.5175 度 北緯 72.4987 度
高度 788.686 km 788.588 km
速度7.467 km/s 7.472 km/s
進行方向方位角 約13度 約117度

推定値では、両衛星で緯度・経度方向、高度方向ともに数百mの違いがあるが、推定された値は誤差を含んでいるため、低軌道において数百m圏内でのニアミスは、衝突する可能性が大きいと考えられる。

衝突時の相対速度 (2009/02/14追加) 

衝突地点を原点とした2次元座標を考えると、両衛星の軌道の交差角度は、約104度であり、相対速度は11.77kmとなる。

衝突後の破片の拡散予想 (研究室の過去の論文を参考に詳細を調査中です) (2009/02/14追加, 2/15更新)

従来用いられているNASAの衝突モデルでは、衝突の際の物体の相対速度のベクトルによらず、どのように衝突しても等方的に破片が発生するという仮定を用いていますが、 九州大学のモデルでは、NASAのモデルから破片のサイズ分布と速度分布を生成し、さらに運動エネルギー保存 と運動量保存を考慮して破片の速度ベクトルを決定する手法を用いています。
 参考文献: 鳴海智博, 「地球低軌道におけるスペースデブリ環境の推移モデル」, 平成20年博士学位論文 

実際に衝突によって発生した破片は運動量の支配的な方向を中心として放射状に拡散することが予想されます。