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ミッション背景

近年,宇宙デブリによる宇宙環境汚染および宇宙活動のリスクが増大しており, その対策として,Active Debris Removal(ADR)に向けた取り組みが推進されている.ADRを行うためにはデブリの姿勢や形状をあらかじめ推定することが必要であり,ライトカーブによる動態推定(ライトカーブインバージョン)が提案されている.ライトカーブインバージョンとは,物体が反射する太陽光の変動を観測することで物体の姿勢運動や形状を推定する技術であり,探査機「はやぶさ」の小惑星イトカワに向かう際にイトカワの形状を事前に推定するためにも用いられている.しかし,デブリの実際の姿勢とライトカーブを組み合わせた実証例は存在しない.従って,「宇宙環境保全」及び「安心・安全な宇宙活動」上、ライトカーブインバージョンの軌道上実証を行い,宇宙環境の改善に向けた取り組みをより確実なものとする必要がある.

ミッション目標

主目標

姿勢の軌道上観測データとライトカーブを組み合わせ,光学観測による動態推定の実証

副目標

安定品質で量産可能な削り出し一体型構体の宇宙実証

膜面展開方式の軌道離脱装置の軌道上実証

微小デブリの衝突を検知と時刻記録

大気抵抗が高面積質量比物体の姿勢に与える影響調査

大学と九州の地場産業との連携を深めること

システム概要

600 km 太陽同期軌道

3U CubeSat (300 x 100 x 100 mm)を基本構造

1.5 mのセイルを軌道上展開

地磁気センサ,ジャイロセンサ,太陽電池の発電量から姿勢を推定